花粉症の原因となる雑草

花粉症の原因となる雑草

家が取り壊されたりして空き地が出来ると、雑草はここぞとばかりにぐんぐん根を張って自生しますよね。その生命力には驚かされるばかりです。この雑草こそが花粉症の中でもやっかいな部類に入るかもしれませんね。特にキク科植物による花粉症には注意が必要です。

キク科植物の雑草

ブタクサ

ブタクサ花粉症の元となるもっともメジャーな雑草なのですが、このブタクサはどんな植物だろう?と調べてみたところ、大きな葉や花をつけるわけでもなく、かなり細々としている地味な雑草でした。荒地でもよく育ち、大きなものだと150センチくらいまで生長するのですが、一年たつと枯れてしまいます。ブタクサもスギやヒノキ同様、風によって花粉を飛ばします。

エゾヨモギ

エゾヨモギ近畿地方以北に生息するエゾヨモギは、1メートルから2メートルと大きく生長する植物です。花粉を飛ばす時期になると、葉のてっぺんに大量の花をつけます。このエゾヨモギの花粉に悩まされる人が大勢いるそうで、秋の花粉症の脅威とも言われています。しかしヨモギ属の植物は、昔から民間薬として大いに利用されてきましたから、花粉が一番の曲者ですね。

タンポポ(セイヨウタンポポ)

タンポポ春になると一斉に黄色い花を咲かせるタンポポのほとんどは、外来種の『セイヨウタンポポ』で、日本固有種のタンポポは『カントウタンポポ』といいます。小さい頃、夢中でタンポポ遊びをしていて、洋服にタンポポの白い汁と黄色い花粉をたっぷり洋服につけて帰ってはよく親に叱られていました。そのことを考えると、確かに日本中に育つタンポポの花粉が、花粉症の原因になることはなんだか理解できる気がします。『カントウタンポポ』が春にだけ咲くのに対して、セイヨウタンポポは秋まで咲き続けます。もしもタンポポ花粉症になってしまったら大変ですね。

その他の植物の花粉症

イラクサとエゾイラクサ

イラクサとエゾイラクサどちらも葉や茎に細かいトゲを持つ多年草の植物です。北日本でイラクサといえば、エゾイラクサを指すようです。トゲには痛みを発する成分を含んだ液体の袋がついており、むやみにさわることはおすすめしません。若芽は山菜として食べられているようですが、花粉症を発症する植物と思うと…むやみに手は出せませんね。

ヘラオオバコ

ヘラオオバコヘラオオバコはオオバコの仲間で、ヨーロッパから日本に帰化した帰化植物です。雑草に区別されるオオバコとは見た目が違い、背の高さや花のつけ方がオオバコよりも美しいことが特徴です。ただしヘラオオバコも、花粉症を発症する雑草であるので注意が必要です。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ『蝦夷の羊蹄』と表記しますが、北海道だけでなく沖縄県を除いた日本中で見られる雑草です。葉は牛の舌のように細長く、生長すると茎や葉脈・小さく集まっている花がうっすらと赤く色づきます。荒地などに群生し、1メートルを超えるまでに生長します。

ヒメスイバ

ヒメスイバヒメスイバはとても強いアレルギーを起こす雑草で、大きさは50センチより小さく、荒地や乾燥地に多く生息します。茎を噛むとすっぱい味のする『スイバ(酸い葉)』の仲間で、背が低いことから『姫酸い葉』という名がつけられました。花を咲かせる時期には、丸い頭をうなだれた状態から徐々に花びらを開き、赤いつぼみから白や黄色の混ざったまだら模様になります。

カナムグラ

カナムグラ沖縄を除く日本全国に生息し、荒地の地面を這ったり、放置された家屋や物置にからみついたりする植物です。ツル植物の特性である『ものにからみつく』ことを優位に行うため、トゲが大変頑丈にできており、近寄ったり触れたりするとけがをする場合があるので注意が必要です。また一度根を張ると広範囲に渡って生長するため、先ほどお話ししたトゲに加え、除草作業をする農家泣かせとも言われる厄介な雑草です。

花粉症の原因と疑われた植物

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウセイタカアワダチソウは漢字で『背高泡立草』と表記され、その名の通り高さが1メートル以上になる雑草です。川原や空き地によく育ち、草の頂点に黄色い花を咲かせます。セイタカアワダチソウが花粉症を引き起こす植物と疑われた原因としては、住宅地開発の盛んだった時代に爆発的に繁殖したことと、スギの花粉を連想させるような黄色い花の色のせいで、長い間忌み嫌われてきました。このセイタカアワダチソウは、虫を介して花粉を運ぶ『虫媒花』であるため、風で花粉が舞うことはありません。そのため、花粉症を引き起こすことはないとされていますが、それでも一度広まった悪い噂は簡単にはぬぐいきれないようです。