花粉症の原因となる木

花粉症の原因となる木

毎年春先になると、決まって番組で放送されるのがスギの花粉飛散情報。花粉症でない私にとって、花粉症とはスギだけかと思っていましたが、地域によって大きく変わってくるようです。北海道や沖縄あたりはスギ自体があまりないので、スギによる花粉症になる人は少なくなります。

スギ(杉)

スギ(杉)スギの木の分布は、特に東日本と近畿地方・九州地方の一部を中心に広がっており、日本特産の針葉樹でもあります。ニュースでスギ花粉の話題しか聞かないため、日本全国スギの木だらけなのかと思いきや、そうではなかったようですね。(笑)その成長の早さから、主に住宅建築用として1950年代から1960年代にかけて大量に植林されましたが、国産スギの質の悪さによるスギ離れと、安価で質のよい外国産木材の需要の増加により、その結果手入れが行き届かなくなり、スギ花粉症の増加を招きました。特に東北地方は、同じく花粉症を引き起こすヒノキとの割合で、ヒノキを圧倒しています。花粉症の代名詞とも言われる木ですね。

ヒノキ(檜)

ヒノキ(檜)ヒノキの花粉はスギ花粉の飛散から少し出遅れて、ヒノキ林が多く広がる西日本を中心に発生します。東軍のスギ、西軍のヒノキといったところでしょうか?(え、それはまずい?)このヒノキも花粉症発症率が高く、また風媒花であるため、ヒノキが近所に生えていないにも関わらず、住宅街にも飛散しているようです。また、スギ花粉症を発症している人は、ヒノキの花粉もスギ花粉に非常に似た構造をしているため、ヒノキ花粉症も併発することがあるようです。独特の香りを持つ高級木材として知られるヒノキも、育っている最中はとんだ厄介者扱いをされてしまっていますね。

シラカバ(白樺)

シラカバ(白樺)樹皮が白く、上に向かってまっすぐ伸びるのが特徴のシラカバは、本州中部と北海道に特に多く分布しています。それに伴い、シラカバ花粉症は北海道と長野県を中心に発生しています。意外かと思うでしょうが、このシラカバによる花粉症も近年問題になっています。スギ花粉による花粉症を持つ方は、北海道に移住して花粉症が軽減されても、数年後に今度はシラカバによる花粉症を発症することが多いそうです。スギ花粉から解放されても、今度はシラカバに注意が必要ですね。

マツ(松)

マツ(松)マツは背の小さいものだと庭木や盆栽に利用され、背の高いものは街道の脇に植えられるほか、砂防林として利用されてきた、日本に古くから親しみのある針葉樹です。針のように細長い葉と『まつぼっくり』が特徴のマツからも花粉が発生します。このマツも、花粉が発生すると辺りが黄色くなってしまうほどだそうです。特に昔、砂防林として植えられたマツや、街道沿いに植えられたマツが近所にある住宅街は、花粉の時期になると車のガラスが「きなこ」を振りかけたようになってしまうそうです。このマツによる花粉症患者は、主に造園業従事者に多く見られます。

イチョウ(銀杏または公孫樹)

イチョウ(銀杏または公孫樹)イチョウはもともと中国から持ち込まれたものです。春になると葉と共に花の芽を出し、房状の花をいくつもつけて、秋には葉を落とします。葉の形から、ついつい広葉樹と思ってしまいますが針葉樹です。『生きている化石』という別名を持つこのイチョウも、花粉を発生させる木なのです。日本各地に、長い年月を生きてきた巨木がいくつもあることは有名ですね。イチョウと聞くと、秋になると実を落とし近所中銀杏の臭いが…という悩みを持つ方も少なくないのではないでしょうか?それに加え、花粉症にもなってしまうなんて、なんだか踏んだりけったりですね。

その他

他にも、ハンノキ、コナラ(ブナの木)、クヌギ、ケヤキ、カシ(樫)なども花粉症が発生する樹木です。上でお話した樹木のほとんどは針葉樹ですが、コナラやカシは広葉樹ですから、葉の形状の違いで花粉が発生するかどうかの区別は特にないようです。